「60歳で定年退職、その後は年金生活」というのが多くの人の想像する人生設計でした。

しかし、現実はそう甘くありません。

再雇用制度で65歳まで働き続けても、その後の年金生活は想像以上に厳しいものです。

一ヶ月20万円の年金では生活が苦しく、また社会保険料の天引きで手取りはさらに減少します。

しかし、諦めるのはまだ早い!

本記事では、年金生活の現実と、それを乗り越えるための具体的な方策を紹介します。

年金だけで生活するための節約術から、65歳以降のセミリタイア生活まで、あなたの老後の生活を豊かにするヒントが満載です。










60歳定年後の再雇用4年間: 年金の現実


60歳で定年を迎えた後、多くの企業では65歳までの再雇用制度が整っています。

私自身も定年を迎えてから4年間再雇用で働きました。 しかし、この4年間は決して楽な期間ではありません。

  • 給与の大幅な減少
  • 役職の喪失による心理的負担
  • 若い世代との業務の違いによるストレス

これらの要因により、再雇用期間中は心身ともに疲弊してしまう方も少なくありません。

さらに、この期間中は年金の支給開始年齢に達していないため、収入面でも不安定な状況が続きます。

一ヶ月20万円の年金では生活できない現実


65歳になり、ようやく年金生活に入ったとしても、その生活は決して楽ではありません。

私の平均的な年金支給額は月額約20万円程度ですが、これだけでは快適な生活を送ることは困難です。

年金20万円の内訳:
  • 食費: 5万円
  • 住居費: 5万円
  • 光熱費: 2万円
  • 医療費: 2万円
  • 交通・通信費: 2万円
  • その他: 4万円

この内訳を見ると、趣味や娯楽にかける余裕はほとんどないことがわかります。

また、突発的な出費や物価の上昇に対応することも難しくなります。

社会保険料の年金からの差し引き額が高すぎる


年金生活者を更に苦しめているのが、年金からの社会保険料の天引きです。

年金から引かれる主な社会保険料には以下のようなものがあります:
  • 介護保険料
  • 後期高齢者医療保険料
  • 国民健康保険料(75歳未満の場合)
これらの保険料は、年金額や地域によって異なりますが、合計で月額1万円以上になることも珍しくありません。

例えば、年金月額20万円の場合、社会保険料として約1.5万円が天引きされ、手取りは18.5万円程度になってしまいます。

私の場合は、介護保険料が10,000円、国民健康保険料が夫婦二人で28,400円 です。

これは2ヶ月分なので、ひと月、合計 19,200円 支払ってることになります。

同じく、手取りは 18.5万円 程度になります。

つまり、必要経費だけを考えても年金だけで生活していくのはほぼ不可能と言えます

社会保険料天引きの影響:
  • 実質的な年金受給額の減少
  • 生活費のさらなる圧迫
  • 将来の医療費増加への不安

この天引きにより、すでに厳しい年金生活がさらに苦しいものとなってしまうのです。

それでも年金だけで生活していくための節約術


厳しい状況ではありますが、年金だけで生活していくための工夫はあります。

以下に、効果的な節約術をいくつか紹介します。

1. 食費の節約


  • 季節の食材を活用し、自炊を心がける
  • まとめ買いやセール品の利用
  • 外食を控え、お弁当を持参する習慣をつける


    昨日のハリハリ鍋にうどんとほうれん草を追加した食事


2. 住居費の見直し


  • 不要な部屋がある場合は、ダウンサイジングを検討
  • 光熱費の節約(LED電球の使用、こまめな消灯など)
  • 固定資産税の軽減措置の活用

3. 交通費の削減


  • 公共交通機関の高齢者割引の利用
  • 自動車の維持費を考慮し、必要性を再検討
  • 徒歩や自転車での移動を増やす

4. 娯楽費の工夫


  • 図書館や公民館の無料サービスの活用


    図書館の無料本の配布 基本的に本は買わない


  • 地域のイベントやボランティア活動への参加
  • 趣味を収入源に変える努力(手作り品の販売など)

これらの節約術を実践することで、年金生活の質を向上させることができます。

ただし、過度の節約は精神的なストレスにもなりかねないので、バランスを取ることが重要です。

65歳以降3日間働くというセミリタイアの方法





年金だけでは十分な生活ができない現実を踏まえ、多くの人が選択しているのが「セミリタイア」という生活スタイルです。

特に、65歳以降に週3日程度働くという方法は、以下のようなメリットがあります。

セミリタイアのメリット:
  • 追加収入による経済的余裕
  • 社会とのつながりの維持
  • 健康維持と認知症予防
  • 生きがいの創出

私も年金が入るまで、週3日働いていました。

労働者として勤務している場合、以下の社会保険料が労使折半(半額)となります:

健康保険料
厚生年金保険料
介護保険料(40歳以上の場合)

雇用保険料は事業の種類によって労使の負担割合が異なりますが、一部を労働者が負担します

つまり、収入を得られたうえで、社会保険料が半額になるのです。

もう一年働いてみないかと声をかけられたときは、物価も安定していたので、退職しましたが、今は続けて働くべきだったと後悔しています。

具体的なセミリタイアの方法としては、以下のようなものがあります:

1. 前職でのパートタイム勤務


多くの企業が高齢者の経験を活かすため、週2-3日のパートタイム勤務を提供しています。

前職での経験を活かせるため、スムーズに仕事に適応できます。

2. シルバー人材センターの活用


地域のシルバー人材センターに登録することで、様々な短期・軽作業の仕事を紹介してもらえます。

自分のペースで仕事を選べるのが魅力です。

3. 趣味を活かした副業


長年の趣味や特技を活かし、教室の講師やオンラインでの販売などの副業を始める方法もあります。

自分の好きなことで収入を得られるのは大きな喜びになります。

4. 地域貢献型の仕事


地域の見守りや子育て支援など、社会貢献性の高い仕事に携わることで、収入を得ながら充実感も味わえます。

セミリタイアを選択する際は、自分の体力や興味、スキルを考慮し、無理のない範囲で始めることが大切です。

また、年金や税金への影響も確認しておく必要があります。




サクッとまとめると


*まとめ
60歳定年後の人生は、想像以上に厳しい現実が待ち受けています。

年金だけでは十分な生活ができず、社会保険料の天引きでさらに手取りが減少するという厳しい状況です。

しかし、この現実に対して諦めるのではなく、積極的に対策を講じることが重要です。

本記事で紹介した節約術やセミリタイアの方法は、その対策の一例です。

年金生活を乗り切るためには、以下の点を心がけましょう:

  • 早い段階から老後の生活設計を行う
  • 健康維持に努め、医療費の抑制を図る
  • 趣味や特技を活かした収入源の確保
  • 地域社会とのつながりを大切にする
  • 柔軟な思考で新しい生活スタイルを模索する

厳しい現実ではありますが、工夫次第で充実した老後生活を送ることは十分に可能です。

自分に合った方法を見つけ、前向きに人生を楽しむ姿勢が、豊かな老後への鍵となるでしょう。



Citations:
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[3] http://theologia.blog21.fc2.com/blog-entry-169.html
[4] https://www.bk.mufg.jp/column/events/secondlife/0004.html
[5] https://masouken.com/%E3%82%BB%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BB%E6%97%A9%E6%9C%9F%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%81%AE%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0
[6] https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1224520612
[7] https://www.resonabank.co.jp/kojin/column/shisan_kihon/column_0002.html
[8] https://www.central-tanshifx.com/topics/thinkaboutmoney/columns/clm15.html
[9] https://media.moneyforward.com/articles/8746